君と君のものがたり汗ばむ夜と、はしゃいだ都会 「 藤原ちゃん今日も眠そうやな(笑」僕の前の席に後ろを向いてまたがってくるなり、柊さんはそう言った。まだあどけなさが残る20代最初の歳とはいえ、とても大人びて見える「先輩」と言う存在として、柊先輩は美しくそこに君臨していた。彼女は美しい人だ... 2023.02.04君と君のものがたり
君と君のものがたり暑い日、夏の記憶 初めて出会った君は、とても目立つ容姿をしていた。長いまつげに潤んだ大きな瞳、少しはにかんだような紅潮した頬、そして唇はしっとりと濡れて息づいていた。「こんにちは、はじめまして!長峰です。 よろしくお願いします!」女子高校生らしいハキハキとし... 2023.02.04君と君のものがたり