夜に泳いだ少女とこぼれた雫

公共の場などでエイチな画像を消したい時⇒

窓の外にはきらめき反射するブルーの海の光景が広がっている。

白砂の光り輝くビーチ。

小さな布の水着をまとって素晴らしいスタイルの美女たちが無邪気な声を上げてはしゃぐ姿が見える。

其れだと言うのに俺と来たら、こんなリゾートホテルまでやってきても夏を満喫するでもなくPCに向かって、まるで浮かんでこない文章を書き綴ろうとアレやコレやもがいているという訳だ。

まったくなんて夏だ。

ため息をつき、コーヒーばかりがどんどん減っていく。

わざわざ光を抑え気味にして暗い気持ちで悶々としているだけ。

文筆業なんて因果なものだ。

無理に絞り出そうったって、文案など出ない時にはとことん出ない。 とは言え締切がそれを待ってくれるわけでもない。

もうこれでは埒が明かないな・・・・ そう感じ、俺は独り気分を変えるかと浜辺にでも行ってみることにする。

サマージャケットを取りポケットにたばこを入れ歩きだすと、幾分心も軽くなった気がするってものだ。

ビーチへと続くコンクリートの階段を降ると、少し小高くなっている磯の間から海へと突き出ている突堤が見える。 何人かの釣り人が暑い中釣り糸を海に垂らしているのが見て取れる。

こんな暑い日に何が悲しくて釣りなんて・・・・ そうも思うが人の楽しみは人それぞれ。 他所様にとやかく言われる筋合いはないってところだろう。 俺はなんとはなしにそちらに気を取られ、様子を見に行ってみることにする。

黒々と日に灼けた腕や肩を見せた男たちが時には談笑しながら海を、その先の釣り糸を一心に見つめている。

今まさに浮きと針を投げ入れた男に向かって、俺は親しみを込めた声で一声かける。

「ここいらでは何が釣れるんです?」

真っ黒に日焼けした男はのっそりとこちらを向き答える。

「砂浜ならシロギスじゃろうが、ここいらの磯目なら本命はクロダイ、グレ(メジナ)言うところじゃなあ。」

クロダイかあ・・・・美味そうだな・・・・・・ そんなことを思いしばらく男と談笑していると

「きゃ

小さな叫び声がしたと思うと大きなバシャーンという水音がほとんど同時に響いてくる。

目をやると突堤の先端で水しぶきが上がっている。 誰か落ちたのか?

急いで見に行ってみると制服を着た女子学生が今まさに溺れている真っ最中だった。

「おい! 大丈夫か?!」

声をかけるがどうやらそう大変でもないらしい。

女学生はバシャバシャと派手に水しぶきを上げ、少し笑って見せる。

「溺れるほどじゃないけど・・・・ うっぷ・・・・・服が邪魔で・・・・・」

そう言いながらなかなか辛そうに笑う。

俺はちょっと思案したが、これはしようがあるまいとサマージャケットを脱ぐと女学生のそばに飛び込む。

「ゆっくりと立ち泳ぎだけして。 俺が浜まで引っ張るよ!」

そう告げると彼女は「ごめんなさい!」 と叫ぶように言うと、やがてゆっくり立ち泳ぎを始める

俺は彼女の制服の襟のあたりを掴み、また声をかける。

「そうそうそのまま、  浜まで連れて行くから」

俺がそう声をかけると「ハイ!」と返事をして顔を浮かせる、 波が穏やかな日で助かった。

やがて充分脚が届くところまで泳ぎ切ると、「もう脚が届くんじゃないか?」と俺は声をかける。

彼女が脚をつき「ホントだ、良かったー・・・・」と安堵した声を出す。

そのまま二人して浜辺まで歩き、波が来ないところまで上がって腰を下ろす。

俺が上着を取りに行き彼女の下に戻ると、

「すみません・・・助けてもらっちゃって・・・・あの、ありがとう。」

彼女はそう言うとペコリと頭を下げた。

「ああ、大丈夫。どうして落ちたの?」

俺がそう尋ねると

「どんな魚がいるんだろう・・・って覗いてたらおじさんのカバンか何かがあたっちゃって・・・・」と、バツが悪そうに説明する。

「そっか・・・・・ついてなかったね・・・・・・」

俺がそう言うと「ほんと、散々・・・ バッカみたい!」 そう答えると弾けるような笑顔を見せた。

頭の先から何からずぶ濡れだ。「あ~~あ・・・・もうずぶ濡れ・・・・・ ホントやだ・・・・」

そうつぶやくとがっくりと項垂れてみせる。

「あの・・・・お名前教えてもらっていいですか?」

不意にそんな事を言う。

道永みちなが俊介しゅんすけだけど・・・・どうして?」

俺が不思議そうにそう言うと、彼女はまるで気にしていないような素振りで

「ちゃんとお礼させてくださいね。 ・・・・でないと悪いし・・・・

あ、私は夜子やこ=EVANSって言います。 必ずお礼させてくださいね!」

「EVANS? ハーフなの?」

「はい。 父がユダヤ系アメリカ人です。 生まれは日本なんだけど、小さい頃に父が帰国することになって私も西海岸に戻ったの。」

「へえー、そうなんだ。 今は何故日本に?」

それが・・・・・夜子は少しきまり悪そうにそう言うとちょっと言い淀んでみせる。

「・・・・母が夜子には日本の教育を受けさせたいってずっと言ってて・・・それなら高校へ上る前にって中学の時に日本に来たの。」

日本の教育か・・・・ふと思った。 母親は単に自分が日本で生活したかったのではないのかな。

「でもね・・・・日本語は話せたんだけど、やっぱりイントネーションとかおかしいらしくて・・・・・」

そう言うと少しうつむく。「・・・・なんか・・・・・いじめみたいになっちゃって・・・・・・」

そう言うと夜子はぱっと顔を上げ、こっちを向くと明るく笑う。

「でもね! 今はすっごく毎日楽しいんだ! 高校があってたみたい!」

そう言うとえへへと笑ってみせる。 やはりハーフだけあってその笑顔はたまらなくチャーミングだ。

「あ~、それはよかったね。 今は毎日楽しい?」

「うん、すっごく! ビーチも綺麗だし日本の女の子たちは可愛いし! ファッションが特に最高! so cute! kawaii!」

そう言うと指でハートを作って見せてきた。

「日本のファッション?」

俺が不思議そうにそう尋ねると、夜子は胸をポンポンとたたきながら言う。

「この制服だってそう、めちゃ可愛いじゃん?! 日本は可愛いに溢れてるんだよ!」

そう言うとポケットを探りiPhoneを取り出しなにか探し出した。

しばらくするとズイっとこちらに身を寄せて、ほら!と画面を見せて来る。

そこには黒いレースが多用されたドレスのようなものが写っている。

「なんだ、わかんない顔してるね? これはGosick Lolitaって言って中世ヨーロッパを意識したファッションだよ。 ほら、メイド服とかなら俊介さんもわかるでしょ??」

「あ~、メイド服。 なるほど昔のヨーロッパか~。」

俺は合点がいくとそう言って笑った。

「ほら、私ハーフだし結構外人顔でしょ? だからこういうの似合うんだよね!」そう言うと得意げな顔をしてフフンと笑った。

たしかにこう言った服をこの高い鼻の少女が着るととても似合いそうではあった。

それから俺たちはいろんなことを話した。

お父さんとお母さんがラブラブすぎること。 彼氏が出来たら必ず合わせろって言われること。 服を買うお金もなかなか大変だということ。 進学で悩んでいること、などなど・・・・・

気づくともう日がだいぶ落ちてきていた。

「大学はさ、お父さんはアメリカの大学に行かせたいみたいなんだよね。バークレーに行け―!って。 アメリカでもおしゃれは出来るだろ?!ってさ~・・・・」

「バークレー校? 頭いいんだなあ!」

驚いて俺が言うと「そんなこともないよ・・・」なんて気の抜けた返事を返す。

そして「あ~・・・・もう日も暮れてきちゃったね―・・・・」そう言って立ち上がる。

俺が見てることを気にしていないのか忘れているのか、大胆に下着を直している。

素敵なオシリだった。 強く張りのある若い肌。

すると急にこっちを見てスカートを降ろし言う。

「わっっ見た?!?! パンツ見えた?!?!」

急のことに驚いて俺が「んみ・・・・見えなかったよスカートで・・・・」

そう言うと、心底ホッとしたように大きな大きなため息をついた。 「もー!うっかりしちゃって!!」

そう言うとまたアハハハと笑った。

「まあ・・・・・俊介くんなら見えてもいいけど    ね・・・・」

遠く水平線に目をやりながら、そんな事を言った。

大きく傾いた陽の光は、瞬く間に水平線に近づいている。 夕日に輝く波肌がキラキラと舞い踊るよう。

ずーっと眺めていられるような、そんな光景。

だが夜のとばりはすぐにやってくるものだ。 一日の幕引き。 そうだな・・・・・・

別れの時を予感させる。

それはちょっと寂しくもあり、切なくもあった。


「・・・・・俊介くん・・・・・ちょっと寒いかな・・・・」

力なく振り向くとふと夜子はそういう。 その顔ももう、暗くてよく見えない。

もう宵の口だ。 いくら真夏だと言っても濡れた服にこの吹きっさらしの風では流石に身に堪える。

「暖を取れればいいんだけどそうも行かないだろうし・・・・・」そう言うと夜子は「いっそ水に入っちゃおうよ。 その方がよほど温かいよ。」そう言う。

「でもそんな事したらいつまでも服は乾かないよ。 家も近いんならいっそ帰ったほうが良くない?」俺がそう言うと夜子は急にいたずらっぽい顔をして言った。

「まだ帰りたく、なーーーーい!!!」そう言ったが早いか、近くにあった流木のそばに走って行き、着ている服を脱ぎだした。

「何してるんだよ~・・・・」

俺が呆れ顔でいうと

「服はここで乾かせばいいよ。 どうせ誰もいないし夜で見えないし。」

そして着ていたものを全部脱ぐと、丁寧に流木に引っ掛けて、波しぶきに向かって一直線に走り出した。

バシャバシャ音を立てて海に入ると、「きゃーー!! ハハハハ!!」 なんて笑って、頭まで海に入る。

「思った通りあったかいよ! 俊介くんも早くおいでよ!」

無邪気なのか自分の魅力に無頓着なのか、

やれやれとため息を一つつくと、俺も思い切って着ていたものを全部脱ぎ、海の中に飛び込んでいく。

何もかも吹っ切って、ハチャメチャになりたい気分だったのだ。

「イーヤッハーー!!」

なんて叫んで。


たしかに真夏の水の中は暖かかった。

しばらく二人して泳いだり遊んだりしていると、ふと夜子が手のひらを広げストップ!みたいな仕草をしながら難しい顔をして斜め上を見る。

1分もそうしていただろうか。 テヘって感じで夜子が笑うと、宣誓!みたいに手のひらを挙げ、「告白します!」と言った。

なんだ??みたいな顔で俺が見ていると「PACIFIC OCEANをLavatoryにしてしまいました。」と言い大きな声で笑い出す。

「・・?・・・・・おしっこしたの?」

That’s rightそのとおり!」

「こっちくんな(笑」

「えへへ~。君だってしたことあるだろ~~?」

「まあな~・・・」

「うわ・・・・・あるんだ、サイッテー・・・・・」

「おお―い、待て待て!おいいーー!!」

のけぞるように笑う夜子。 悪魔だなと思う。

「みんな澄ました顔してるけど、海の中ではそんなもんさ―!」

夜子がフォローのようにそう言うと二人で大声で笑った。


ひとしきり遊んだあとは、ふたりとも流石にへとへとになって陸に上がることにした。

もう周りには人っ子ひとりいなかったし、何より服もそろそろ乾いているだろう。

だが

服はまだ少し湿った感じで、乾くにはまだまだ時間が必要みたいだった。

「あ~~・・・・まだだめだなこりゃ」

俺がそう言うと夜子は「しょうがないね、・・・・ちょっときゅうけー! I’m so tiredつかれちゃった!」

そう言うと近くの流木に寝そべった。

「ちょっとはましになるかな。」

俺はそう言ってジャケットにあったZIPPOに火をつける。

「わあ~・・・・これでも結構明るいねえ!」

そう言って夜子は身体をこちらに傾ける。

彼女のアンダーヘアーに着いた水滴が輝いている。

俺はその光景にうっとりと見とれていた。

綺麗だな・・・・・・・

そんな風に思いながら。

可愛らしい女の子のアンダーヘアーに着いた宝石のように輝く水滴たち。

俺はその光景を愛した。    いつまでも見ていたいな・・・・・・・そんな風に。

そんな俺の思いはどこ吹く風で、落ち着いてきたらやっぱりちょっと寒いね、と、夜子はつぶやく。

すると夜子は「あ!」と言って海の家を指さし、申し訳ないけどあの中でちょっと休ませてもらおうよ~。と言い出した。 見ると一応鍵はかけてあるようだが、テラス席の囲いは全然またいで中にはいれそうだ。


二人とも一応「失礼しまーす」なんて声をかけて、中に入る。 中には貸出用のバスタオルが置いてあり、一枚300円との立て看板もあった。 渡す人間なんていないので僕らはそこに300円づつおいてそれぞれバスタオルを手に取る。

お互い下らない冗談を言いながら、体についた水滴を拭き取っていく。

体についた水滴さえ取ってしまえば、風も防げる夏の夜はまったく快適だった。

もうお互い裸でいるのに慣れてしまって、それぞれの服を適当に吊り下げながら、全裸のままで語り合っている。

デッキチェアーに向き合うように座りながら、真っ裸で泳ぐのってチョ~気持ちいいね! なんて言いながら。

暗い夜間の海の家で、うっすら見える街灯に照らされた夜子の身体。

スラリと細く伸びる起伏の少ない脚のラインに対して、意外と豊かな膨らみを見せる胸。

それは薄明かりの中でも美しくその存在を主張していた。

「どこ見てんの。」

不意に夜子が声をかける。

俺はハッとなって夜子の顔を見る。     と、なにやらニヤニヤした顔を向けて「俊くん、いやらし~~~い。夜子のおっぱいばっかり見て~~。」 なんて言ってよこす。

「ば! 見てね~~~し!」

言っては見たもののみるみる頬が赤らんでくるのがわかる。   夜で良かったとこの時ばかりはつくづく思う。

夜子はといえば相変わらずニヤニヤ笑っておっぱいを隠していやいやなんてして見せる。

「そんなに見たい?  夜子の胸。」

誂うからかうように言ってくる。  ので、売り言葉に買い言葉のようになってしまう。

「そりゃあ。・・・・・見てぇよ! ・・・・・男だもん。」

そんな風に。

するとそれを聞いた夜子は意外とでも言いたげな表情になった後、急に照れたようにそっぽを向き口をとがらせている。

やべ・・・・機嫌悪くさせちゃったかな・・・・なんて思っていると、急に夜子が立ち上がってこちらに歩いてくる。

「はい。ばんざーいして。」 なんて言うので僕が言われるまま両手を上げると、夜子は僕の腿のあたりにまたがって向かい合いに座ってくるではないか。

「え?? え?!」 俺が驚いていると夜子は俺の首に手を回して

「こうしたらもっと近くで見れるよ・・・・・」 なんて囁いてくる。

暗い店内でゆっくり息づいているように上下する夜子の胸。 それはまるで彼女の処女性の象徴のようにも見えた。

「夜子の胸・・・・・綺麗?」

そんなことを聞く。

「・・・・・・ああ、とても綺麗だと思うよ。 それにとても豊かだ・・・・」

僕が夜子の目を見てそう言うと、夜子は嬉しそうに少し笑って僕の頬に触れてくる。

夜子の眼がみるみる潤みを帯びてくる。

「・・・・feel my breast私の胸感じて・・・・・・・・・・・さわっても・・・・・いいよ・・・・・・」

かすれるような声でそう言う。

僕がまるで壊れやすいガラス細工にでもさわるようにそっと手を触れると、夜子はそっと目を瞑りその口から はぁ・・・・っっ とため息が漏れる。

そっと目を開け、お互い見つめ合ったまま、そっとお互いがお互いに口づける。

永遠のようなキス。 長い、長い間待ち焦がれたように、何度も何度も口づける。

やがて僕の指が 夜子のその頂点に到達すると、 もうたまらないとでも言ったふうに夜子が僕にしがみついてくる。

やがて夜子が耳元で 「get laid抱いて ・・・・・俊君・・・・・」

そうささやく。

僕が驚いて「駄目だよ・・・・・Virginじゃないの?・・・・」と言うと夜子はちょっと笑って

pop the cherryロストヴァージン? そんなのとっくに終わってるよ・・・・・ そんなの気にしてるの?」

なんて言ってまた口づける。

「・・・・・・・かわいい人・・・・・俊君いい人ね・・・・」

「そんなこと

「いいの・・・・・・して。・・・・・」

そして僕は夜子のlabiaに手を触れる。

そこはしっとりと湿っていた。

それは夜の海の雫だったか。

・・・・・・・あるいは・・・・・・

夜の少女と海の雫。

そっと濡れた夜は続いていく。

---period.---

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